うねる列の人また人の

オートウォークの流れに乗って

動く空気の中、意識は静止

静止の中の躍動に魅入る

 

ギャラリー

 

1分間が10分間に引き延ばされていくかのような

いや、10分間が1分間に縮めこまれていくかのような

時間の波がせき止められて少しずつ漏れ出してるかのような

簡易SF的な、ちょっとタイムトラベル的な気分で

 

隙間がないほど詰まってるから

老若男女で賑わってるから

音のない喧騒という現象の中に揉みくちゃになって

 

時折頭よぎる、どうでもいい物事々掻き消しながら

眼前の光景に集中して

 

ギャラリーに並ぶ

 

閉じ込められた瞬間は、昼夜なく窓辺を飾る

閉じ込められた運動が、所在無く廊下に並ぶ

 

軸と軸との移ろいに

デッサンが狂っていく

水平が狂っていく

皆狂っていく

 

 

朦朧

画廊

 

死してなお笑う動かぬ表情は

紙かパネルかキャンバスの上の、色のバランス

見つめているのか、見つめられているのか

瑞々しいのは、はたしてどちらか

 

ギャラリーに並ぶ絵を眺めて